帝釈寺周辺の旅

帝釈寺

済州特別自治道済州市梨洞2洞にある大韓仏教曹渓宗所属の寺院。帝釈寺は、済州では類を見ない唯一の帝釈信仰の聖地です。帝釈信仰の痕跡は、帝釈泉、帝釈壇、そして帝釈堂に安置された石仏などによく表れています。帝釈泉は、漢拏山から流れ出る清らかな湧き水が湧き出る一種の石間水です。衆生の寿命と吉凶禍福を司る帝釈天が降臨した泉水と言われています。帝釈壇は、かつてドクジゴルの一老人が祈祷修行を行っていた場所です。また、帝釈寺内の帝釈堂に祀られている三体の石仏に心を込めて祈ると男の子を授かり、重病も治ると言われ、古くから多くの参拝客が訪れました。帝釈寺は、1902年にドクジゴルの老人が修行していた祭壇から始まりました。その後、1928年にコ・ジャソン(高慈善)菩薩が布教修行のためにこの祭壇を帝釈壇と名付け、願仏堂へと改修し、布教修行道場として再建しました。1935年4月には、刻苦の努力の末に寺院の建立を完了しました。1938年5月1日には、海印寺の末寺である実相寺の済州島帝釈庵布教堂となり、本格的に仏法弘布(仏教を広く知らしめること)に乗り出しました。1980年代後半に入ると、ドクジゴル周辺に対する大規模な都市開発計画が推進され、帝釈寺の元の姿は失われてしまいました。その後、1990年に住持に赴任したジョンホ(宗虎)によって重建仏事が始まり、今日の姿を整えました。この時、大雄殿が新たに重建され、帝釈堂と梵鐘閣、寮舎なども完成しました。帝釈寺の随所に残る帝釈信仰の痕跡は、朝鮮時代の抑仏政策により民間信仰と習合しながら命脈を保ってきた済州仏教の一断面を垣間見ることができる重要な史料です。(出典:韓国郷土文化電子大典)

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