
龍門寺のイチョウは樹齢約1,100年と推定され、樹高42.0m、胸高周囲11.0mである。韓国のイチョウの中で樹齢と樹高において最高の記録を持ち、幹の下部にこぶがあるのが特徴である。この木には、統一新羅の敬順王(在位927~935)の息子である麻衣太子が国を失った悲しみを抱いて金剛山へ向かう途中に植えたという伝説と、義湘大師が杖として使っていたものを挿したものが育って木になったという伝説が伝わっている。この他にも、木を切ろうと鋸を当てたところ、その場から血が出たという話、丁未義兵(1907年)の抗争時、日本軍が龍門寺に火を放ったがこの木だけは燃えなかったという話が伝わり、国に大きな出来事が起こるたびに音を立てて知らせたとも言われている。楊平龍門寺のイチョウは、朝鮮の世宗(在位1418~1450)の時代に堂上官(正三品)という品階を受けるほど重んじられ、長い年月、祖先たちの関心と保護の中で生きてきた木であり、生物学的資料としても価値が高いため、天然記念物に指定・保護されている。