
兜率山(トゥリュンサン)にある大興寺は、百済の聖王22年(544年)に阿度和尚によって創建されたと伝えられる寺院で、2018年には「韓国の山寺」という名称でユネスコ世界文化遺産に登録されました。大興寺は護国仏教の精神が息づく寺院であり、文禄・慶長の役(壬辰倭乱)の際には、西山大師が率いる僧兵の総本営が置かれた場所でもあります。また、茶の中に仏陀の真理と瞑想の喜びが全て溶け込んでいると考えた草衣禅師が大興寺の渓谷に入り、一枝庵を建てて40年余りの間、一人で修行に専念しました。これにより、大興寺は韓国の茶文化の聖地として位置づけられることとなりました。大興寺には、国宝である大興寺北彌勒庵磨崖如来坐像をはじめ、西山大師遺物館には、宣祖が下賜した玉鉢、翡翠玉鉢、西山大師の直筆、袈裟、履物、そして金や銀で書かれた仏教経典などの遺物が収蔵されています。